「雛鳥は汐風にまどろむ」南月ゆう先生
【内容紹介】
●残った傷跡ごと、俺はお前を抱きしめたいよ――
事故で両親と姉を亡くし、小学生の甥・歩(あゆむ)を引き取った勇一(ゆういち)。海の見える街に引っ越して、二人きりで始める新生活――そこで出会ったのは、総菜屋を営む陵(りょう)。同い年なのに自分の店を持ち、ご近所から慕われる人気者だ。すっかり常連となったある日、歩が喧嘩で家出してしまった!! 「逃げずにちゃんと向き合え」陵は動揺する勇一を叱咤し、絆を取り戻させてくれる。ところがその瞳は、どこか寂し気で…!?(Renta!)
ひとりひとりが成長していく過程に号泣!真実の愛に向かう3人に胸キュンです!
【Renta!内での評価(2021年11月某日)】
ストーリー重視(183人) 泣ける(141人) 切ない(123人)
【感想!ネタバレ注意】
ううーー泣けます、あー泣ける。
生い立ちに色々あったりとか、人間として成長していくBLが好きな人、この本おすすめです!恋愛だけが好きってわけじゃない人もおすすめです!!
久しぶりに読んで、また泣きました。笑
親が亡くなって親戚の家で満足に愛情を得られず誰かのものを欲しくなる凌(攻)と、両親や姉が亡くなり、姉の子をひとりで育てている勇一(受)のお話です。そして何と言っても美少年(姉の子)の歩くんもおります!笑
歩くんも勇一に捨てられたら、1人になるという不安があり、上手に甘えられない、素直になれない小学生。同じような境遇であった凌が間に入り、勇一と歩くんにあった溝が徐々に埋まっていく過程は涙もの。歩夢くんの涙にわたしはボロ泣きしました。笑
そして勇一と歩くんが人間として家族として成長していく中で、凌はもやもや。誰かのものである勇一がほしい、でも歩くんのことを考えると同じめに合わせられない。
葛藤しながら死を選ぶような言動もあるのですが、勇一と歩くんに助けられます。
好きな人が増えることは愛情は半分にならない、2倍も3倍も大きくなる?と言ってたシングルマザーさんの言葉が痛快!!!笑
ハッピーエンドで終わりますが、本当に3人とも家族として愛がたくさんで、これからも成長していってほしいな、と思います!
えっち描写もあり、絵も丁寧で綺麗です!ストーリーの運びが上手な感じがあり、ストーリー重視のBL好きな方はハマると思います!ぜひ!!!